今期の授業の内容と課題量について書いていきます。
【SPHの講義】
①医学データの統計解析(2コマ/週、つまり210分)
SPHの核となる授業の一つで、基本的な統計手法を学びます。
基礎的と言っても、基礎の基礎の部分の知識は既にもっていることを前提として授業が進められていくので(入試の統計の知識がここで活きてくるわけですね)、数式に馴染みがないとちょっとハードです。
毎週、100~130ページくらいのスライドがぺらぺらと捲られていきますが、Σ、expなどの数式ががんがん羅列されていくので、文系の私にはちょっと辛い。
しかし、教授は統計のエッセンスを充分に含みつつも、それでいて学生が理解できるように時には直観的な例えも駆使してくださいます(それでも分からないところは分からないのですが。。。)。
あとは、教授自身が関わって来た臨床疫学データ解析、「こんな解析依頼は困る」などの話も面白く入れ込んでくださってるので、そこでほっと一息つけることも。
毎年、授業が進むにつれて脱落者が出てくるようなのですが、SPHの基礎である統計を履修しておかないと、全ての授業や修論執筆がおぼつかなくなるので、私を含めて統計が苦手な方も歯を食いしばって耐えてらっしゃいます。
私の場合は毎回の復習+課題に2~3時間かかってしまいます。
課題は、その週に習った統計手法を用いて、基礎的な手計算をさせるというものです。内容自体は各手法の基礎的なものですが、手計算がめんどくさい(だからこそ身になるのでしょうが)。。。
でも、以前は何となく眺めていた論文中の統計手法名、図表、そして統計値について、ちょっとずつ解釈できるようになってきて、嬉しさもあります。
なお、この授業の目的は、「生徒自身が高度な統計手法を活用できるようになること」ではなく、「論文を読んだ際に、正しく統計結果を解釈できるようになること」です。
私が同大学の統計学教室の友人(博士課程)に相談したところ、彼は「統計手法を深いレベルで実践できるようになることに時間使うよりは、それができる統計学者の友人を見つけることに時間を使った方が良い」とのことでした。
②疫学研究と実践(2コマ/週、つまり210分)
①と並ぶSPHの人気講義で、座りきれない学生が教室の後ろにずらっと並びます。
疫学の基礎を手法別に学びますが、何より教授の話が面白おかしい。
「素人に分かるように伝える」ということに強烈なセンスをお持ちの教授で、中高生が聞いても十分に楽しめるような授業になっていると思います。
きっとこの講義を聴いた学生は疫学が好きになるし、「私も疫学得意かも」と思わされるような魔法がちりばめられています。
対象者、測定と集団、そして各種疫学手法について、教授自身が関わってきた、または過去のベンチマークとなるような論文を取り上げて、疫学者としての姿勢を伝えます。
その姿からは、先生というよりは師匠と呼びたくなるほど。
「一生忘れないぞ」という気持ちで、一言一言を胸に刻んでいきたいです。
課題は、その週に習った疫学手法を用いている論文で、みんなに伝えたい(良いもの、悪いものでも)論文の要点、自分のコメントをA4レポート2枚でまとめてくること。
ポイントは、自分の言葉で説明すること、そして図表を用いないこと(図表を用いず、あえて言語化することがトレーニングになると)。
さらに、提出した翌週には特に面白かったレポートを書いた2~3人が教授により選ばれ、その講義中に一人5~10分でプレゼンをするようになっています。
ありがたいことに、これまでの発表会では私も毎週プレゼンテーターとして選んで頂き、水俣病、ナイチンゲールによる論文などについて発表させて頂きました。
③健康危機管理学(1コマ/週、つまり105分)
3回のみの講義となりますが、非常に面白いです。
感染症アウトブレイク対策、食中毒対策のプロが講師となり、授業+ワークショップ形式で進められます。
ある教会の夕食会で胃腸炎アウトブレイクが発生した際に、原因の特定、質問紙作成、拡大防止策、今後の改善策などを順次作成していきますが、ファシリテーターの先生が実際にWHOでアウトブレイク対応をされていた方で、臨場感のあるワークショップとなっていました。
④保健医療経済学(2コマ/週、つまり210分)
こちらもSPH名物抗議の一つです。
中盤までの講義では医療経済学の基礎的な知識の獲得を目指し、そしてその後は、そこで獲得した知識をもとに、医療政策に関するディスカッションを行っていきます。
経済学ですので、統計学同様にここでもがっつり数式が出てきますが、教授の説明が分かりやすい。
これ以上ないんじゃないかっていうくらいに医療経済学をかみ砕いてくださっている気がします。
これまでのディスカッションのテーマでは、「地域の医師偏在をどう解決するか」、「救急車を有料にすべきか否か」、「夜間救急受診に自己負担を設けるべきか否か」などで、どれも前半の講義で習った医療経済学の知識を駆使することで取り組めるテーマとなっています。
この授業を受けたおかげで、これまでぼんやり眺めていた新聞の医療関連の記事も、「授業で習ったことから考えると、この政策はナンセンスなのでは?」、「あー、これは~という現象だな」などと切り口をもって読めるようになってきて、楽しいです。
毎週の課題はありません。
⑤医療倫理(2コマ/週、つまり210分)
こちらは毎週の授業が、講義+ディスカッションになっており、前半が医療倫理の授業、後半がそれに基づくディスカッションという構造です。
ディスカッションテーマとしては、「全身熱傷で手術を拒否していたにも関わらず、激しい苦痛を伴う手術を医師の判断で強行されてしまった患者と、その自己決定権」、「輸血を拒否して死を選ぼうとするエホバの証人の少女」などです。
そして最終授業に控えている目玉が、模擬倫理委員会。
学生自身が模擬倫理委員会の構成員となり、倫理委員会に持ち込まれたとある研究の審議を行います。
実際に自分たちが”裁く”側になってみると、「ああ、倫理委員会ではこういう点が突っ込まれるのか」なんてことが感じられ、今後研究申請をするうえで大いに助けになると思っています。
課題としては最終レポートが一本でるのみで、毎週の課題はありません。
⑥保健医療人材育成学(2コマ/週、つまり210分)
学生自身が”授業を作る側”になることを想定した講義であり、授業カリキュラムの作成方法を体系的に学びます。
課題として、10分のプチ授業を作ること、2日間のワークショップを作ること、そして最終レポートA4二枚が課されます。
【SPH以外の講義】
東大は総合大学ですので、SPHの授業と被っていなければ、他専攻の授業を自由に取ることができます。
文学部、工学部、社会学部、理学部、何でもオッケーです。
⑥Global Health Policy(1コマ/週、つまり105分)
こちらは国際保健学専攻の教室による講義で、ディスカッション含め全て英語で進められます。
受講者のうち2/3が留学生となっております。
国際保健に関して基本的なテーマを扱いますが、例えば人口学、各国の保険システム、国連やWHOの仕組み、そしてGlobal Burden of Diseaseなどです。
授業を進めながら、「これってあなたの国ではどうなってるの?」と各国の留学生に話題が振られていくので、そのごった煮感が楽しい。
毎週課題が出ますが、英語執筆ということを除けば課題自体は基本的なものなので、むしろライティングのトレーニングだと思ってやっています。
加えて、毎週リーディングマテリアルがあり、翌週の講義の準備として200~300ページくらいの英語論文が手渡されます。ただ、全てを読む必要はなく、次週のターゲットになりそうな部分を拾い読みしておけばオッケーです。
⑦法と技術(1コマ/週、つまり105分)
GCLというリーディング大学院の必修科目でしたので(東大ではメインの専攻に加えて、選考に通った生徒は副専攻を取ることができます)、何の期待もせずに履修したのですが、これが大当たり。
工学部のイノベーター志望の学生を対象にした授業で、自身が新技術を開発した際に、それを既存の法律に邪魔されずどうやって社会に流通させるかということを学びます。
その中で獲得する技術が、リーガルリサーチというもの。
既存の憲法、法律、条約、政令、法令、条例、ガイドラインなどを洗っていき、自身が取り組もうとする分野においてどのような規制があり、そしてどのような工夫をすればその制度を掻い潜れるか、もしくはぶっ潰せるかを学ぶことが目的です。
講義のほとんどのディスカッションが占めますが、大学全体から様々なバックグラウンドを持った生徒たちが来ているので、「そんなこと考えるのかよ?!」という視点もあり、白熱します。
これまでに、「セグウェイはなぜ公道を走れないのか、ではどうすれば走れるようになるか」、「新技術を使った航空機を売る側、買う側になって契約を結ぶ」などと言ったことを話し合ってきましたが、その中でリーガルリサーチの技術が驚くように身についていきます。
ですので、他の授業で法制度に関する話題が出てきても、それに対してリーガルリサーチを行なうことで、その話題に関する法的な全容を自分なりに掴めるようになってきました。
⑧Academic Writing(1コマ/週、つまり105分)
アベンジャーズに出てきそうな元気なおじいちゃん(確かイギリス人)が、英語でノリノリに講義してくれます。
アカデミックな文章を書く際のお作法を学ぶための授業で、「この単語は高級感があるから抑えておくべき」、「この書き出しは酷い、速攻でリジェクトされるぞ」、「同じ単語は繰り返すな、言い換えるならこの単語を使え」とばっちり叩き込んでくれます。
生徒一人一人を丁寧に見るために、履修者に制限が設けられており、希望者は最初の講義の後に「なぜ私にこの講義が必要なのか」という志望書をおじいちゃんに渡します。
課題は2~3週に1度出ますが、数十分あれば終わります。
【SPHの講義】
①医学データの統計解析(2コマ/週、つまり210分)
SPHの核となる授業の一つで、基本的な統計手法を学びます。
基礎的と言っても、基礎の基礎の部分の知識は既にもっていることを前提として授業が進められていくので(入試の統計の知識がここで活きてくるわけですね)、数式に馴染みがないとちょっとハードです。
毎週、100~130ページくらいのスライドがぺらぺらと捲られていきますが、Σ、expなどの数式ががんがん羅列されていくので、文系の私にはちょっと辛い。
しかし、教授は統計のエッセンスを充分に含みつつも、それでいて学生が理解できるように時には直観的な例えも駆使してくださいます(それでも分からないところは分からないのですが。。。)。
あとは、教授自身が関わって来た臨床疫学データ解析、「こんな解析依頼は困る」などの話も面白く入れ込んでくださってるので、そこでほっと一息つけることも。
毎年、授業が進むにつれて脱落者が出てくるようなのですが、SPHの基礎である統計を履修しておかないと、全ての授業や修論執筆がおぼつかなくなるので、私を含めて統計が苦手な方も歯を食いしばって耐えてらっしゃいます。
私の場合は毎回の復習+課題に2~3時間かかってしまいます。
課題は、その週に習った統計手法を用いて、基礎的な手計算をさせるというものです。内容自体は各手法の基礎的なものですが、手計算がめんどくさい(だからこそ身になるのでしょうが)。。。
でも、以前は何となく眺めていた論文中の統計手法名、図表、そして統計値について、ちょっとずつ解釈できるようになってきて、嬉しさもあります。
なお、この授業の目的は、「生徒自身が高度な統計手法を活用できるようになること」ではなく、「論文を読んだ際に、正しく統計結果を解釈できるようになること」です。
私が同大学の統計学教室の友人(博士課程)に相談したところ、彼は「統計手法を深いレベルで実践できるようになることに時間使うよりは、それができる統計学者の友人を見つけることに時間を使った方が良い」とのことでした。
②疫学研究と実践(2コマ/週、つまり210分)
①と並ぶSPHの人気講義で、座りきれない学生が教室の後ろにずらっと並びます。
疫学の基礎を手法別に学びますが、何より教授の話が面白おかしい。
「素人に分かるように伝える」ということに強烈なセンスをお持ちの教授で、中高生が聞いても十分に楽しめるような授業になっていると思います。
きっとこの講義を聴いた学生は疫学が好きになるし、「私も疫学得意かも」と思わされるような魔法がちりばめられています。
対象者、測定と集団、そして各種疫学手法について、教授自身が関わってきた、または過去のベンチマークとなるような論文を取り上げて、疫学者としての姿勢を伝えます。
その姿からは、先生というよりは師匠と呼びたくなるほど。
「一生忘れないぞ」という気持ちで、一言一言を胸に刻んでいきたいです。
課題は、その週に習った疫学手法を用いている論文で、みんなに伝えたい(良いもの、悪いものでも)論文の要点、自分のコメントをA4レポート2枚でまとめてくること。
ポイントは、自分の言葉で説明すること、そして図表を用いないこと(図表を用いず、あえて言語化することがトレーニングになると)。
さらに、提出した翌週には特に面白かったレポートを書いた2~3人が教授により選ばれ、その講義中に一人5~10分でプレゼンをするようになっています。
ありがたいことに、これまでの発表会では私も毎週プレゼンテーターとして選んで頂き、水俣病、ナイチンゲールによる論文などについて発表させて頂きました。
③健康危機管理学(1コマ/週、つまり105分)
3回のみの講義となりますが、非常に面白いです。
感染症アウトブレイク対策、食中毒対策のプロが講師となり、授業+ワークショップ形式で進められます。
ある教会の夕食会で胃腸炎アウトブレイクが発生した際に、原因の特定、質問紙作成、拡大防止策、今後の改善策などを順次作成していきますが、ファシリテーターの先生が実際にWHOでアウトブレイク対応をされていた方で、臨場感のあるワークショップとなっていました。
④保健医療経済学(2コマ/週、つまり210分)
こちらもSPH名物抗議の一つです。
中盤までの講義では医療経済学の基礎的な知識の獲得を目指し、そしてその後は、そこで獲得した知識をもとに、医療政策に関するディスカッションを行っていきます。
経済学ですので、統計学同様にここでもがっつり数式が出てきますが、教授の説明が分かりやすい。
これ以上ないんじゃないかっていうくらいに医療経済学をかみ砕いてくださっている気がします。
これまでのディスカッションのテーマでは、「地域の医師偏在をどう解決するか」、「救急車を有料にすべきか否か」、「夜間救急受診に自己負担を設けるべきか否か」などで、どれも前半の講義で習った医療経済学の知識を駆使することで取り組めるテーマとなっています。
この授業を受けたおかげで、これまでぼんやり眺めていた新聞の医療関連の記事も、「授業で習ったことから考えると、この政策はナンセンスなのでは?」、「あー、これは~という現象だな」などと切り口をもって読めるようになってきて、楽しいです。
毎週の課題はありません。
⑤医療倫理(2コマ/週、つまり210分)
こちらは毎週の授業が、講義+ディスカッションになっており、前半が医療倫理の授業、後半がそれに基づくディスカッションという構造です。
ディスカッションテーマとしては、「全身熱傷で手術を拒否していたにも関わらず、激しい苦痛を伴う手術を医師の判断で強行されてしまった患者と、その自己決定権」、「輸血を拒否して死を選ぼうとするエホバの証人の少女」などです。
そして最終授業に控えている目玉が、模擬倫理委員会。
学生自身が模擬倫理委員会の構成員となり、倫理委員会に持ち込まれたとある研究の審議を行います。
実際に自分たちが”裁く”側になってみると、「ああ、倫理委員会ではこういう点が突っ込まれるのか」なんてことが感じられ、今後研究申請をするうえで大いに助けになると思っています。
課題としては最終レポートが一本でるのみで、毎週の課題はありません。
⑥保健医療人材育成学(2コマ/週、つまり210分)
学生自身が”授業を作る側”になることを想定した講義であり、授業カリキュラムの作成方法を体系的に学びます。
課題として、10分のプチ授業を作ること、2日間のワークショップを作ること、そして最終レポートA4二枚が課されます。
【SPH以外の講義】
東大は総合大学ですので、SPHの授業と被っていなければ、他専攻の授業を自由に取ることができます。
文学部、工学部、社会学部、理学部、何でもオッケーです。
⑥Global Health Policy(1コマ/週、つまり105分)
こちらは国際保健学専攻の教室による講義で、ディスカッション含め全て英語で進められます。
受講者のうち2/3が留学生となっております。
国際保健に関して基本的なテーマを扱いますが、例えば人口学、各国の保険システム、国連やWHOの仕組み、そしてGlobal Burden of Diseaseなどです。
授業を進めながら、「これってあなたの国ではどうなってるの?」と各国の留学生に話題が振られていくので、そのごった煮感が楽しい。
毎週課題が出ますが、英語執筆ということを除けば課題自体は基本的なものなので、むしろライティングのトレーニングだと思ってやっています。
加えて、毎週リーディングマテリアルがあり、翌週の講義の準備として200~300ページくらいの英語論文が手渡されます。ただ、全てを読む必要はなく、次週のターゲットになりそうな部分を拾い読みしておけばオッケーです。
⑦法と技術(1コマ/週、つまり105分)
GCLというリーディング大学院の必修科目でしたので(東大ではメインの専攻に加えて、選考に通った生徒は副専攻を取ることができます)、何の期待もせずに履修したのですが、これが大当たり。
工学部のイノベーター志望の学生を対象にした授業で、自身が新技術を開発した際に、それを既存の法律に邪魔されずどうやって社会に流通させるかということを学びます。
その中で獲得する技術が、リーガルリサーチというもの。
既存の憲法、法律、条約、政令、法令、条例、ガイドラインなどを洗っていき、自身が取り組もうとする分野においてどのような規制があり、そしてどのような工夫をすればその制度を掻い潜れるか、もしくはぶっ潰せるかを学ぶことが目的です。
講義のほとんどのディスカッションが占めますが、大学全体から様々なバックグラウンドを持った生徒たちが来ているので、「そんなこと考えるのかよ?!」という視点もあり、白熱します。
これまでに、「セグウェイはなぜ公道を走れないのか、ではどうすれば走れるようになるか」、「新技術を使った航空機を売る側、買う側になって契約を結ぶ」などと言ったことを話し合ってきましたが、その中でリーガルリサーチの技術が驚くように身についていきます。
ですので、他の授業で法制度に関する話題が出てきても、それに対してリーガルリサーチを行なうことで、その話題に関する法的な全容を自分なりに掴めるようになってきました。
⑧Academic Writing(1コマ/週、つまり105分)
アベンジャーズに出てきそうな元気なおじいちゃん(確かイギリス人)が、英語でノリノリに講義してくれます。
アカデミックな文章を書く際のお作法を学ぶための授業で、「この単語は高級感があるから抑えておくべき」、「この書き出しは酷い、速攻でリジェクトされるぞ」、「同じ単語は繰り返すな、言い換えるならこの単語を使え」とばっちり叩き込んでくれます。
生徒一人一人を丁寧に見るために、履修者に制限が設けられており、希望者は最初の講義の後に「なぜ私にこの講義が必要なのか」という志望書をおじいちゃんに渡します。
課題は2~3週に1度出ますが、数十分あれば終わります。