書いていきます。
ただ、行先や時期により必要な準備は異なるでしょうし、何よりもまずは専門家である海外渡航クリニックを準備して頂くのが良いかと思われます。

私も今回の旅に際して初めて利用したのですが(佐久総合病院渡航者外来)、「ただ処方と予防接種するだけでしょ」と思っていたら大間違い、行先と時期に合わせて各種感染症の説明や、ワクチン接種のコーディネート、各種処方薬の調整までやってくださいました。

まずは海外渡航クリニックへ。


そのうえで、個人的なバックパック旅の準備を書いていきます。



【保険、予防接種】

①海外保険
絶対に必要です。
保険会社のものとクレジットカード付属のものがあります。
前者は有料である代わりに保証が手厚く、後者は無料である代わりに金額、期間の制限があります。
私はお金はかけたくないので、後者を使っていますが、その代わり4枚のカードを準備しています。
疾病治療費は手持ちのカード分の合計まで使用することができますので。
なお、カード付帯の保険については自動/利用付帯、キャッシュレスなどの条件の違いがありますが、自動かつキャッシュレスのものを選ぶべきです。ここら辺は記事が沢山出ているのでネットをご参照ください。


②予防接種
医療者であればB型肝炎は接種済みでしょう。
あとはA型、破傷風、黄熱病、狂犬病など、行先に応じて医師と相談して内容を決めます。
保険外ですので出費は覚悟してください。
私が以前インドに行った際には8万円近くかかりました。
たまに「日本だと高いから、出国後に海外で打つわ」というバックパッカーもいますが、ワクチンの在庫や管理状態も不明で怖いので、私は絶対に国内で打っていった方が良いと思います。


③内服薬
市販薬は使わず、病院で処方してもらっています。
私の基本セットは、アセトアミノフェン、クラビット、ミヤBMです。
行き先に合わせてマラロン、ダイアモックス等を追加します。
クラビットは各種感染症への備えとして用意していますが、使い過ぎると耐性菌ができてしまうので、自己管理に自身がある方のみ持参された方が良いかと思います。
後は、病院処方の場合は”基本的には”保険外診療になるので、薬代も高くつきます。
命には代えられないので必要な出費でしょうが。


④大使館と保険が使える病院の確認
「やばい」と感じたら逃げ込める先を予め確保しておきましょう。
保険適用の病院については、ルートが決まっているならば主要都市の保険適用病院を保険会社に電話して確認しておくのも良いかもしれません。


⑤日本人宿
ちょっとでも「あ、これ来るな」と感じたら早々に滞在先を日本人宿に移すことにしています。
お粥や梅干を備えているところもあるし、看病してくださる方もいるので(ごめんなさい)。



【物】

①蚊よけスプレー、クリーム、押すだけスプレー
絶対にマラリアになりたくないので、熱帯地に行く時には徹底して準備していきます。
クリームを肌に塗り、服にスプレーをかけ(服の上から普通に刺してきます)、さらに就寝時は押すだけスプレーを1プッシュ。
なお、蚊よけスプレーなどは火がつきやすいとのことで、機内持ち込み手荷物に入れていると没収されます。必ず預け荷物に入れるようにしましょう。


②断熱シート
Amazonで売ってます。
冷房が効いた車内や、高度上昇による体温低下を防ぎます。
また、防虫効果もあるので、やや汚い宿に泊まる際にシーツの上に引けば虫による被害を防げます。


③ビタミン剤
渡航先で生野菜を食べるのに抵抗がある方は、持参されると良いかもしれません。
私は生野菜はぜんぜん食べますが、お守りとして持って行ってます。


④粉末ポカリ
以前、インドで発熱して身動きが取れなくなった際、同室のシーザー君にスポーツドリンクを買ってきてもらうようお願いしました。
「あったぞ!」と2時間かけて探してきてくれた彼の手にはアセロラジュースが。
この時の反省から、病期になっても人に迷惑をなるべくかけないため、粉末ポカリを持ち歩いています。


⑤ジェル状消毒液
サブバックの横ポケットに入れて、いつでも1プッシュできるようにしています。
食事の前には絶対に使うようにしてます。


⑥聴診器
ちょっと主題からずれますが。
これを肩にかけて「I`m nurse」って言えば、拉致された時に生存確率を挙げられるのではないかと思っています。未だに出番はありませんが。


⑦各種手当用品
絆創膏、包帯、冷えピタ、綿棒など。



【アプリ】

①maps.me
バックパッカーには最強の地図アプリです。
オフラインの状態でも地図と現在位置が分かります。
滞在地周辺の良い病院を探し、予めマーキングしておくと良いかもしれません。


②Skype
電話通話ができるようにしておくことが大切です。
海外保険を使う際には各種カード会社のオペレーターに電話をする必要があるので。


③Uber
タクシーを探し、交渉する余裕もない時にはUberで安全なタクシーを現在地まで呼びましょう。



以上です。
書き忘れがある気がするので、随時加筆していきます。
まぁそんなに過敏になっても旅がつまらなくなるので、下痢と腹痛くらいは旅のオプションだと思っていた方が良いと個人的には考えていますが。
たまにブログで保険なし、予防接種なし、持参薬なしで旅したことを武勇伝のように語るバックパッカーがいますが、あれはただのおばかさんなので絶対にマネしないでください。
その人自身は良くとも、さすがに病気になれば助けないわけにはいかないので、周りが迷惑することになります。